【七輪陶芸】ダイジョーブくんがいればだいじょうぶ。

ダイジョーブくんという、やきものでできた神様を作っています。

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ブログのとりまとめをしています。

当ブログにご訪問いただき、まことにありがとうございます。

まだ初めて間もないブログですが、見てくれている方がいることに、ほんとうに感謝しています。

私はこのブログを含めて3つのブログを持っているのですが(雑記・料理・陶芸)、書いているうちに、ひとつにまとめてより見やすくわかりやすく運営したいと思うようになり、現在その作業に取り掛かっています。

そのため、一時的に記事が非公開になったり、デザインや内容が流動的になる場合があります。より良いブログにジャンプアップするため、ご理解ご了承をお願いします。

新しいブログのは遅くても10月後半には公開したいと思っています。

アドレスは変わらない予定です。

雑記ブログ、“きみのや”のまんぷく日記(gooブログ)は変わらず時々更新していきますので、よかったらそちらもご覧ください!

 

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【七輪陶芸 日々の記録⑪】庭先で焼くときの注意点。専用の場所があればベストです!

2020.06.17

ところで、七輪で焼き物が作れる!!とわかったら、誰だってやってみたくなりますよね。

だけど、そのためには、

◎自由に火を燃やせる場所が必要です。

※まれにマンションのベランダとかでやっている人もいるみたいですが、やっぱりそれはかなり危ないと思います。絶対にやめた方がいいと思います。

めっちゃ火の粉舞うし、わりと派手に炎が出ますから。

私の場合、二拠点暮らしの一方が里山の古民家なので、庭先のどこでも出来そうなものですが、結構焼く場所には気を使います。というのも、家が道路に面していて、死角がないので、庭にいる=道ゆくご近所さんと顔を合わすことがよくあるからです。

 

◎軒先に七輪を出してサンマを焼くとか、BBQを楽しむのと、七輪陶芸の決定的な違い、それは、焼成温度です。

焼き物に必要な温度は素焼きで800度、本焼きだと1,200度。
ここまで温度を上げるためにドライヤーで風を送り続けて、ゴーゴーに燃やすわけなので、

周囲に燃えやすいものがないように気を配ることは必須であります。

 

◎囲いを作ったり土間でやってみたり、試行錯誤しています。 

わたしなりの工夫と、それぞれの良い点悪い点を整理してみます。

 

①土の上に囲いを作る

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石を積んで囲ってみました。

もともと剪定枝とか燃やしてた場所です。

ただ、すぐそばを人が通るので、気を使うことに変わりありません。

あと、道具と水を運んだり、ドライヤーを使うために、電源をのばしてくる必要があって、ちょっと面倒。

②七輪を囲ってみる

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次に耐熱レンガで七輪を囲ってみました。

ちゃんと場所を決めて、耐火セメントで固定すればアリかも。

レンガが重くて、準備と片付けが手間です。^^;

ドライヤー用の電源は必要。

良いところは、レンガをガタガタに置いたので、作品や道具の一時置き場がいっぱいできること。

③土間の中で焼いてみる

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古民家の土間です。

里山にある多くの古いおうちでは、母屋と離れとか、母屋と倉庫とかをつなぐ土間があります。コンクリートの床と、トタン屋根が特徴。うちにもそんな土間があって、ここには写真に写っているようなおくどさんや薪風呂用の窯もあります。なので、ここで火を使うことにそんなに抵抗はありません。

が、、、

空間が限られているのと、柱も扉もぜんぶ木でできているので、煙、火の粉や炎の吹き出し時にはかなり緊張感があります。おくどさんや薪風呂の窯にはちゃんと煙突ついていて、安全に燃やせるようになってるからね。古い木造家屋なので、絶対安全!!なようにしておかないと、自分の気持ちが落ち着かん、、。

ただし、ここなら人目を気にせず焼けるのと、すぐ近くにコンセントがあるのが良いところです。

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そして水場がすぐそこに。

実は台所もすぐ横にあるので、私的には一番便利。

ただし、自然の中で鳥の声をききながら、そよぐ風を感じながら、という楽しみはありません。

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やっぱりこの景色の中で焼く方が気持ちいいのですが、

まだいろいろと試行錯誤してみようと思います。

 

 

 

【七輪陶芸 日々の記録⑩】初めての爆発!!! お猪口とミニダイジョーブくん

2020.06.02

釉変の面白さに感動した勢いで、またまたお猪口を作ってみる。

だけど、どうしても、やっぱり、手が、手が勝手に動いて、

ダイジョーブくんを作ってしまう。笑

今回はミニサイズのダイジョーブくん。

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2020.06.05

 

①素焼き

今回もアルミホイルで包んで焼きました。やっぱり焼きやすくて良いです。

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穴の開いたアミを使っての二段方式も◎!!

しかし、ええ感じーー♪と、焼き進めていた私に、

その瞬間は突然やってきました。

「ボンッ!!!!∑(゚Д゚)」

チョーでかい音!!!

こ、こ、これが、噂の、七輪陶芸の爆発というやつか!!!

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ダイジョーブくんが、バラバラです。(ToT)

理由ははっきりしています。

このミニダイジョーブくん、中が空洞ではない、つまり、土のかたまりのままだったので、表面は乾燥しているようにみえて、中に水分が残っていたんでしょうね。

にしても、ダイジョーブくん、爆発してもかわいいな。

むしろこのバラバラ感が、たまらなく愛おしいな。完全じゃない方が惹かれるな。その背景にある人生を知りたくなるもんな。人も一緒やな。完璧な人より、どこか欠けてる部分がある方が人としてきっと魅力的やもんな、、。

七輪陶芸すると、どうも哲学的になります、、。(^^;;


2020.06.06

 ①本焼き

今回は茶色釉をぬって本焼きへ。

アミの中に入れてみたり、炭を変えたりしてみました。

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◎問題と反省点

白炭では高温にならなかったので、(見てる分にはきれいだけど)後半BBQ用の炭を投入。→バッチバチに爆ぜて、炭が舞って、作品にたっぷりついてしまった。

この、 “足りなくなって、あわてて炭を追加する”っていうのは良くないですね。

火のついた炭を余分に準備しておいて追加したら、あまり爆ぜないのかもしれません。

 

結果

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真っ黒になってしまいました。

ヒビや割れはなかったんで、それはよかった点です。

次回は炭の使い方を工夫してみます。

 

 

 

【七輪陶芸 日々の記録⑨】気分転換と焼成の練習のためにお猪口を作ってみる。

2020.05.21

私が七輪陶芸を始めてからしばしば見失っていた“冷静さ”を取り戻すため、

そして、焼成の練習のためにも、気分を変えてお猪口を作ってみることにしました。

これまでの失敗で得た課題は、炭の種類、扱い、温度の上げ方、送風の仕方などなど。

ならば小さい作品でまずはこの課題に向き合おうというわけです。

てか、お猪口が焼けないようじゃ、ダイジョーブくんなんて焼けねえだろ!!!と、

自分に喝をいれるためでもあります。^^;

 

ということで、赤荒土でお猪口5個作ってみました。

お猪口はひも作りよりも、玉作りのほうが作りやすいですね。

※ひも作り→粘土をへびみたいに細長くして積み上げていく方法。

※玉作り→粘土のかたまりに指を突っ込んで形作っていく方法。

 

①素焼き

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 アルミホイルで包んで焼きました。安心してきれいに焼けてgoodです!

(ホイルを外すとこんな風に焼きムラがありますが問題ありません。)

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前回の焼成で穴があいたアミ。

これがとっても便利でした。炭や作品の出し入れできるしね。

本焼きを待つ作品を、冷ますことなく温かい場所に置いておける!

怪我の功名!というやつです。

こんな商品あってもいいんとちがう??笑

ただ、徐々に崩壊してきますので、使えるのは2回ぐらいです、、。

 

釉薬を塗る!

素焼きの後、まだ七輪の中の炭が元気だったので、そのまま釉がけ(楽焼用の透明釉)と本焼きをします。

(チョー焦ってやったから、写真はナシ。)

 

③本焼き

作品が小さいのでさっき紹介した穴あきアミを使いながら、

一つづつ炎の中へ入れ、上からも炭を足して送風。温度を上げて焼きました。

 

結果!!

結論から言うと、やはりヒビと割れが起きました。

今回も明らかに急な温度上昇が原因だな、、。

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とはいえ、

すごく面白い結果に。

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同じ土、同じ釉薬、同じ焼き方でこんなに変化が出ました。すごく面白い!!!

まさに炎の芸術だー!!

変化の理由は、炎の当たり方、灰のかぶり方、焼成温度、酸素状態の違いでしょうか。

がっつり汚れているのは、釉薬をかけた以上仕方ないことかな。

ドライヤーで舞った灰が、溶けてガラス質になったところにひっついてますね。

 

ひとつだけ割れなかったんですが、それは最後に焼いたもので、

かなりじっくり温めてから焼いたのがよかったんだと思います。

やっぱり、除熱が大事ってことみたいです。

あとは、色の変化の理由を知りたいなぁ。

子供の頃から理科が大の苦手だった私に、この化学反応が理解できるのか、、(~_~;)

 

 

【七輪陶芸 日々の記録⑧】鞴(ふいご)をオークションで購入した話。

2020.05.20

これまでの失敗から、ひとつ、どうしても試してみたいことがあります。

それは、、、

鞴(ふいご)を使って送風すること!!

 

もう、ほんまに、いろいろすっ飛ばしてとりあえずこういう道具を手に入れようとするあたりが、私の堪え性のない性格をよく表しています、、(^_^;)

 

これまでの経験で感じたこと、前回の反省点にも書きましたが、

炭が爆ぜたり、灰が舞ったりして、作品がそれをかぶって汚れてしまうという問題。

これをなんとか改善したくて、情報を調べていたところ、

「風力と風圧は違う」という記事に出会いました。

七輪陶芸では温度を上げるために、ドライヤーを使って送風するのですが、ドライヤーの風って、広範囲にぶわーっと当たりますよね。これだと風圧はないので、炎が全体に行き渡らず、温度にムラが出たりして、炭を完全燃焼させられないそうです。しかも炭や灰は巻きあげてしまう、、。つまり、汚れの原因になるわけです。

それが、昔ながらの鞴(ふいご)での送風の場合、圧縮された空気がうまく七輪内に行き渡って温度があがり、結果きれいに焼けるということらしい。

木でできた長方形の箱型の鞴(ふいご)は、鍛冶屋さんなどで使われてきた日本特有の道具で、箱についている木の棒を押したり引いたりすることで中の空気が圧縮されて出てくる仕組みになっています。

そんな情報みてしまったら、どうしても、実物を、試してみたい!!

抑えきれなくなった好奇心。

そこからひたすらネットでふいごを探しまくり、、

なんとオークションに出品されているのを見つけました。

そして、
勢いで、落札!!

それがこれです。

↓↓↓

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落札金額1,000円なり。

過去の商品情報ではこの形の鞴は2万円以上してたのに、これはなんでこんなに安いんやろう??と、購入前から不思議でしたが、、、

その理由は届いてわかりました。

はっきりいって、とても小さい!!

そして、まったく風が出ない!!

構造は完璧、なんだけど、隙間はあるしピストンもスムーズに動かないしで、このままでは使えません。中のスポンジはかなり劣化してました。

 

ならば、修理してみたい!

と、いらぬ好奇心がわきあがり、解体してみることに。

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このスポンジ部分、本来は狸の毛皮が使われるそうです。

硬くて密集してて、空気を通さないのに滑りがいいんだって。

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うちにあったスポンジ(すきまテープ)に張り替えてみました。

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結果、
さらに滑りが悪くなった。

まったく動かないよ。(T_T)

ま、とっても素敵な雰囲気だしね、タンスの上にでも飾っておこう。

そしていつの日か狸の毛皮が手に入ったら、もう一度修理にチャレンジしてみようと思います。

 

ということで、やっぱり手軽なドライヤーで、がんばって焼くことにします。(^_^;)

【七輪陶芸 日々の記録⑦】七輪陶芸の二大悩み!汚れとヒビの原因と対策。

2020.05.20

これまで3回やってみて、七輪陶芸の面白さと難しさにすっかりハマっています。まったく一つもきれいに焼けてませんけど、このトライアンドエラーの繰り返しにすでに快感を覚えはじめています。

失敗が、楽しい。

失敗しても、失敗だと思えない。失敗と言いたくない。

どの失敗も、次につながる最高の経験になる。

たった3回やっただけの人間に、こんな哲学めいたことを言わせてしまう七輪陶芸、ほんまに深いよ。人生哲学っすよ。

 

その失敗ですが、現時点で大きく二つあります。

ひとつめ→爆ぜた炭や灰が舞って、作品にひっついてしまう。

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こんな感じ。特に本焼きの最終局面でかかることが多い。

 

ふたつめ→ヒビが入る。

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ヒビが多いのが足や耳の付け根です。(上の写真のは明らかに急熱)あと目のところから入ることもある。

それぞれ対策を考えてみました。

《汚れについて》

原因・・・炭がはぜる、火バサミで触りすぎ、ドライヤーの風が強い。

対策・・・①今使っているBBQ用の炭が爆ぜやすいので、他の炭を使ってみる。

     ②本焼きの時に動かさなくていいように、余裕を持って一個づつ焼く。 

     ③ドライヤーの先を細くする。(缶コーヒーの缶の先っちょをつける)

     ④昔ながらの木製のふいごを使う。

     ⑤蓋に煙突のようなものを作って、炎の流れを作る。

《ヒビについて》

原因・・・足と耳の接着が甘い、空気が入ってる。温度の上げ方が急すぎる。

対策・・・①成型の時に、本体と足と耳の土の乾燥具合を同じにしておく。 

     ②しっかり接着する。

     ③温度を徐々にあげるために、アルミホイルで包んでみたり、素焼きから本焼きに移る時に、冷めないように気をつける。

     ④ドライヤー送風も徐々に強くしていく。    

 

改善することがありすぎてゾクゾクします。^_^;

とにかくひとつづつ対策を試してみることにします。

 

 

【七輪陶芸 日々の記録⑥】三度目の素焼き〜本焼き。素焼きと自然釉のよさに気付く。

2020.05.13

 赤荒土で成型したダイジョーブくん×5体。

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2020.05.17

素焼き〜本焼き。

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お庭の一角のこんな場所で焼いてます。

石を積み上げて囲いを作ってます。

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ひっくり返しながらまんべんなく温めていき、

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アミで上下挟んでみたり、焼きやすくする方法をあれこれ試してます。

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蓋もして、

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送風もしっかり!

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上にしたり下にしたり。

釉薬をつけてないから、扱いやすいです。

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まだらに自然釉がかかって、すっごく面白い焼き上がり!!

この予測できない窯変こそが、七輪陶芸の醍醐味ですね。

 

【結果】

◎灰も被って汚れたとこもあるけど、味がある!!

◎この焼け方は好き!

◎耳の付け根、足の付け根に何箇所かヒビが入った。

◎途中焼けムラを気にして動かしたら、すんごい爆ぜて灰が舞った。

相変わらずの反省点は5個いっぺんに焼こうとしたこと。

アホは何回でも同じこと繰り返します。

にしても、ちょっと方向性が見えたのが嬉しい。

ダイジョーブくんは、つるっときれいに整ってるより、こんなふうに「炎で焼かれた感」がダイレクトに現れてる方がいいかもしれません。人生いろいろあったけど、いろんな修羅場があったけど、だいじょうぶだよ!って体現してる感じ。

 

 ●次回気をつけること

たくさんをいっぺんに焼かない。(毎回の反省)

炭はぜ対策を考える。(炭の種類を変える、風の送り方を工夫する、)

【七輪陶芸 日々の記録⑤】二度目の素焼き〜本焼き。またもや同じ過ちを繰り返す。

2020.04.25

 先日の赤荒土とシャモット入り土で成型したダイジョーブくんを素焼き。

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作品数が多いので、前回の反省から二回に分けて焼きました。

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割れもなく、素焼き完了。

 

2020.04.28

透明釉を筆で塗って、本焼き。

ここで!また同じ過ちを繰り返してしまいました。

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全部のせてる、、。(^^;;

1回目の本焼きで、最後七輪の炭の中に入れることができるのは1個から2個だけだぞ!っていうことがわかったはずなのに、そんないっぺんに焼かれへんって気付いたのに、なんでこうなるのか、、、この時点ですでに冷静さを失っています。

今後人から、七輪陶芸ってどんな陶芸?って聞かれたら、「冷静さを失う陶芸」と答えることにします。

 それでも一応最後まで焼きました。

 

遠火から徐々に温めていき、

徐々に送風口を開けていき、

炭を足して、フタもして、

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1時間ぐらいかけて温度を上げていきます。

この時点で数が多いが故の不都合が出てきます。

不都合①/作品の向きを変えたり、ひっくり返したりしたいのに、うまくできない。

不都合②/途中で炭を足すときに、作品を移動させるのが大変。

不都合③/どんどん気持ちが焦ってくる。

それでも途中で止めることはできないので、

この後炭の中に入れてドライヤー送風をして本焼きしました。

【結果】

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◎全部、焼きが甘い。(温度が上がりきらんかった)

◎ツノが取れたり、欠けたものがあった。(動かした時あたった)

◎下の方中心にヒビが入った。(急熱?か、足の接着部分)

釉薬のムラがそのまま出た。

◎爆ぜた炭や灰が作品についてしまった。

今回の感想は、とにかく大変だったということ。七輪で炭を燃やし続ける七輪陶芸。焼くものの数が多いとそれだけかかる時間が長くなります。全部で4〜5時間ぐらいかかったかも。もう、後半は太陽の暑さと炎の熱さと焦りと疲れで、ちょっとなげやりになってしまいました。

 

●次回気をつけること

たくさんをいっぺんに焼かない。

七輪の中の炭の中におさまるサイズで作る。

きっちり温度を上げる。

無理に釉薬をつける必要はない。

缶と七輪の間の隙間をなくす。

 

【七輪陶芸 日々の記録④】七輪陶芸での土選び。理屈だけじゃない感覚的なもの。

2020.04.22

 

ネットショップで土を買ってみました。

七輪陶芸ではヒビや割れが起きやすいので、

熱に強い土を選んだ方がうまくいきそうです。

《購入したもの》

◎シャモット・・・1キロ374円(陶芸.comさん)

◎赤荒土・・・10キロ1.090円(泉陶料さん)

シャモットっていうのは、耐火性の土を高温で焼いて、細かく砕いて粒状にしたもののことで、砂みたいな感じ。これを土に混ぜ込むことで、耐火性がアップして割れにくくなるという記事をいくつもみたので実際にやってみることにします。

 

成型し比べてみました。

①赤荒土100%・・・ざらつき感はあるけども、成型はしやすい。ダイジョーブくんを作るにはぎりぎりの荒さ。

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②シャモットを10パーセント混ぜ込んだ赤土・・・思った以上につぶつぶ感が出て、小さな作品には不向き。少し作りづらい。

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【結果】

今回作ってみて気づいたのは、

成型しやすいかしにくいか、ではなくて、

土の触り心地って大事だな、ってことでした。

陶芸は素手で土を触るわけですから、ダイレクトにその土の感触を感じます。

一口に「土を触るのが好き!」と言っても、触ってて気持ちいい土とそうでない土があります。シャモットが入った土は、あまり心地よくない手触りでした。むしろちょっと嫌かもしれん。なんか、異物感みたいのがどうしてもありました。(あくまでも個人的な感想です)

私の場合、陶芸をする理由の一つは、土を触ると安心する、落ち着くってことなので、この土の触り心地は結構重要です。

ということで、

今後シャモットを使うことはなさそう、、。

あ、でも割れにくい土を作るのが目的なら、砂(シャモット)を混ぜることは必須かもしれません。なんせ温度管理の難しい七輪で焼くわけだから。笑

目的はなんなのか、を自覚しとくことが大事ですね。

しばらくは購入した赤荒土で作ってみます。

 

七輪陶芸の土選びについては、

吉田 明著『すべてができる七輪陶芸』にも詳しく載っています。

この本はただの指南書じゃないです。もう、なんか、元気が出るし、勇気がわきます!

陶芸って、どんなに素人ががんばってみても、陶芸教室に通わない限り、家ではできないんです。それはやっぱり窯の問題があって、例えば手芸とか音楽とかだと、個人でコツコツ制作活動していつか発表して、ということができるけど、陶芸ではそれはできない。そのジレンマみたいなものを、この本は爽快に吹き飛ばしてくれます。写真を見てるだけでも、ああ、自由だな、楽しそうだなーって思います。

興味ある方にはおすすめの本です!よかったらネットで検索してみてね!

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【七輪陶芸 日々の記録③】釉薬購入。初めての施釉と本焼き。

2020.04.17

気持ちがどんどん先走ります。^_^;

ネットで釉薬を購入してみました。

 

釉薬は、本やいろんな人のブログで下調べして、

七輪陶芸に向く楽焼用の釉薬(透明)を選びました。

(楽焼っていうのは、主に茶の湯の抹茶碗に用いられてきた技法で、低温焼成で作られます。

焼き締まらないので、柔らかい手触りと風合いが特徴です。)

七輪陶芸では、1,200度を超える高温にすることが難しい(工夫したらできるんだけど)ので、800度で溶ける楽焼用の釉薬が向いているというわけです。

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ネット通販の陶芸.comさんで、一キロ入りで1,545円+送料でした。

 

早速塗ってみよう!!

先日欠けたりヒビが入った作品で試してみます。

工程①

釉薬を同量の水で溶く。

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工程②

作品に筆で塗る。

そのまま本焼きにチャレンジしました!

工程③

時間をかけて温めて、徐々に温度をあげていきます。

改良した菓子缶がいい感じです。

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風を送って火力をあげていきます。

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工程④

炭を追加して炎の中へ投入!!

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フタするの忘れてます。

熱逃げまくりです。


結果

釉薬が溶けたような感じだったので引き上げましたが、

真っ赤になるまで焼いてないです。たぶん。

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でもなんか味があるね。

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そしてまた耳が取れました。

初チャレンジでしたが、ダイジョーブくんもわたしも不完全燃焼って感じ。

きっと温度が低かったんじゃないかな。

あと釉薬の塗りムラがそのまま出てますね。

 

●次回気をつけること

釉薬を水で溶く時にのりを混ぜて溶く。

本焼きはしっかり高温にする!!

 

(つづく)

【七輪陶芸 日々の記録②】菓子缶の工夫。叩いて叩いて隙間をなくす!

2020.04.09

先日の初めての七輪陶芸での反省から、

上に乗せる菓子缶と七輪の間のすきまをなくしてみようと、

菓子缶を鉄製の台にフィットするように変形させてみます。

 

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四角い缶をカナヅチで叩いて丸くしていく。

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だいぶフィットしたね。

 

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間にアミを入れてみました。これは使いやすいかも!

 

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ふたも叩いて平らにします。

 

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完成!!

 

隙間が格段に減って、おまけにふたもついて、

熱効率が一気に良くなりそうです!!

私はこういった、今あるものに手を加えて工夫することが大好きです。

何かを工夫できた時とか、アイデアを思いついた時はほんとに楽しい。

七輪陶芸に向いてるのは、こういうことを楽しめる人なのかもしれません。( ´∀`)

(つづく)

【七輪陶芸 日々の記録①】初めての七輪陶芸。よくばりは失敗のもと!

2020.04.08

初めての七輪陶芸です(*'▽'*)。

自宅で作りためていたダイジョーブくん7体と小さな花びんが2つ。

先に結果を書いてしまうと、

とりあえず素焼きをやってみよう!と思って焼き始めたのに、好奇心でガンガン焼き続けてしまって、急な熱変化のせいか、全ての作品で亀裂や欠けが起きました。

始めたばっかりなのに、もう自分の堪え性のない性格が悪く影響しています、、。

 

工程①

七輪に火を起こして(はじめは杉の葉・木片・新聞紙で着火)から、BBQ用の炭に火を移して、その上にかさ上げ用の鉄製の枠を置き、さらにその上にお菓子の缶を置いて、アミをのせ、作品を並べました。

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ぎゅうぎゅうすぎです。のせすぎ。

工程② 

この状態で30分。炭を足してさらに20分。

お菓子の缶をはずして火に近づけて10分。

工程③

ひとつずつ直火の中へ入れて、炭を足して、七輪の送風口からドライヤーで送風。

こっから真っ赤になるまでガンガン焼いてみた。

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結果

・7体のダイジョーブくんのうち、ふたつが耳取れ、ふたつが足取れ、ひとつがツノ取れ、

 3つにヒビが入りました。

・花びんはふたつとも亀裂が入りました。

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原因はいっぱいあります。

まず、焼く量が多すぎでした。ひっくり返すのも一苦労でした。

素焼きから最後火の中に入れる時に、七輪にはひとつかふたつずつしか入らないので、それ以外の作品を一時的に横へ置いてしまって、この時に熱が冷めたのもよくなかったです。

そして後半に炭を足したり、ドライヤー送風をして急に温度を上げたこと。

焼成後に急に冷ましたこと。(水をかけて洗ったら耳が取れた。)

火の中の作品を火バサミでいじくりすぎたこと。(燃えてるのが綺麗で夢中でいじくった。)

もしかしたら使った土が割れやすいのかも、、。

とにかく途中から完全に冷静さを失ってしまいました。 

釉薬もかけてないのに一部ガラス化したのを見つけて、驚きと好奇心でいっぱいになって、

失敗上等!!!な気持ちで焼きました。

しまった、失敗した!と思うと同時に、七輪陶芸のあまりの面白さにすっかりはまってました。

 

●次回気をつけること

・七輪で直火焼きするとき、順番待ちの作品をできるだけずっと火のそばに置いておく。

・お菓子の缶の隙間から熱が逃げるので、菓子缶をくふうする。

 

 

最後はお花の中に置いて記念撮影を。

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はぁぁぁぁーー、失敗しても、かわいい!!

(つづく)

【七輪陶芸】七輪陶芸で必要なものをまとめてみました。(道具など)

 七輪陶芸をするために必要なもの一覧です。

 

《成型時》

◎粘土

ネットや本の情報を参考に、主に赤荒土を使っています。シャモットという商品も買って粘土に混ぜてみたりもしたけど、ちょっと成型しにくくなります。つぶつぶの見た目も好みじゃなかったので今は使ってません。(※シャモット:耐火性の陶土を高温で焼いて粉状にしたもので、土に混ぜ込むと耐火性があがるらしいよ。)

◎手ろくろ

あったら便利です。気分もあがります。もしなくても木の板に厚紙を置いて真ん中を画鋲で止めることで代用できるそうです。やったことないけど。

◎ヘラとか、木の板とか

いろーんな種類の道具が売ってますが、ほんとに必要なものだけでいいと思います。

私はダイジョーブくんを作るときは、線描べら一本と、ハガキ大の木の板、針(手芸用のとじ針)だけで作っています。あとはちっちゃな、鹿のなめし皮ぐらい。

◎水を入れるボトルと雑巾

粘土をさわるときに必ず必要なのが水です。陶芸教室では洗面器とかボウルに水を張って近くに置いて使うのが一般的ですが、自宅で小さな作品を作るときにはそこまでの水は必要ありません。場所もとるし、水道から机まで運ぶときにこぼす危険性もあるし、後片付けも面倒くさいし。なので私は、ちいさなスプレーボトルに水を入れて使っています。濡らしたい場所にシュッシュッと吹きかけるだけで十分です。あとはきれいな仕上げにしたいときに、なめし皮にスプレーして使います。

この方法をとるようになって、格段に成型作業が楽になりました!

粘土と、道具(線描べら、ハガキ大の木の板、針、なめし皮、スプレーボトル)をかごにまとめておけば、作ろうと思ったときにすぐに取りかかれます。

あ、雑巾だけは使うときにぬらしてください。

雑巾は土を乾燥から防いだり、作りかけの作品にかぶせたり、汚れをふき取ったりに使います。

 

焼成時》

◎安心して火を燃やせる場所

七輪陶芸ではこれがあることが大前提です。七輪で焼くといっても、干物を焼くのとは違って、すんごい炎があがりますから。できれば広い庭や土間でされることをおすすめします。あと、ご近所の目というのも結構気になります。囲いを作ったり、消火用の水も用意して、安全第一でするようにしています。

◎ぼろぼろになってもいい七輪

七輪はすごい勢いで劣化します。私の場合、中古の七輪でしたが、8回目の焼成で崩壊しました。

◎炭

七輪陶芸の燃料は炭です。ホームセンターで売っているBBQ用の炭で十分高温になります。ただ、ハゼやすくて、釉薬を施した作品に使うとめっちゃ汚れます。これを解消したくておが備長炭と岩手のなら炭も使ってみましたが、価格との折り合いもあり、今は無施釉でマングローブ炭を使うというところに落ち着いています。炭の使い方はまだまだ実験中。

◎火バサミと手袋

手袋は耐火性のがいいです。それなりのお値段のものをおすすめします。わたしはホームセンターで買った安いのを使ったら、火傷しそうになりました。

◎ドライヤー

送風用です。これは一番安いので十分です。

 

以上が七輪陶芸で必要なものです。

あとは、お菓子の缶やふた、焼き網など。

おうちにあるものでいろいろ工夫できます。

 

【七輪陶芸】自宅陶芸で誰もがぶつかる“窯”問題。わたしの場合。

長年陶芸教室で作品を作ってきたわたしは、

焼成はプロがするもの、趣味でやってる人間が手出しする領域じゃない。

と、ずっと思ってきました。

陶芸教室では素焼きも本焼きも、棚に並べておけば自動的に教室のスタッフさんや先生が焼いてくれていたし、(しかも絶対に失敗しない。)一時期陶芸家の友人の陶房で焼いてもらっていた時も、生の作品を置いて帰ったそのあとに、どんな段取りでどんな窯でどれぐらいの時間と労力で焼かれるのか、わたしはまったく知ることがありませんでした。

(今になって思えば、教室であっても興味をもって焼成の様子を見せてもらうことなんでいくらでもできたはずだった、、。)

それが、陶芸教室をやめて、さぁ自宅で作品作るぞ!と決めた途端、急に差し迫った問題として目の前に現れたのです。

「粘土こねて、乾かして、で、どうやって焼くつもり??」と。

成型した粘土を焼いて陶器に変化させるには、1,200度〜1,300度の熱で焼かないといけません。そのためには専用の窯が絶対的に必要で、その窯はいちばん小さなものでも35万円ぐらいすることがわかりました。(カナダ旅行とおんなじ金額!笑 わたしの陶芸の歴史①も見てね)

このことはうすうす分かってはいたものの、なんでもぎりぎりまで追い込まれてから考えようとする癖があるわたしは、窯のことは考えず、粘土だけ手に入れて、見切発車で自宅での作品作りを始めていたのです。

 

だけどいよいよ真剣に窯のことを考えないといけなくなり、

まずは焼き方についてネットで調べることにしました。

その結果、方法は次の三つに絞られました。

①窯を買う。

焼成だけさせてもらえる陶芸教室をさがす。

③野焼きまたは七輪で焼く。

まず①についていろんな情報をみて、欲しい窯、自宅の電源で使える現実的な窯というのをピックアップしました。各地の窯やさんに中古品の問い合わせをしたり、見積もりを送ってもらったりする中で、いつか買う時はこの窯やさんでこの商品を!!というところまで決めることができました。ただ、いまはその金額を投資する時期じゃないと思ったのと、置く場所の問題もあって購入には至っていません。

②は、探している途中で、なんとなく嫌になり、除外しました。

ということで、いまある環境の中でできることは③の野焼きか七輪しかありません。

幸いに自宅陶芸をはじめる少し前から、某里山に古民家を借りて夫と2拠点暮らしを始めていたので、そっちの家に行けば庭も土間もおまけに七輪もあります。

できるかどうかわからんけど、とにかく今はこれをやってみるしかない!!ということで、実際に七輪陶芸をやっている人のブログをみたり、『すべてができる七輪陶芸』(吉田明 著)という本を読んだりして、七輪での焼成にチャレンジすることにしました。