【七輪陶芸】自宅陶芸で誰もがぶつかる“窯”問題。わたしの場合。
長年陶芸教室で作品を作ってきたわたしは、
焼成はプロがするもの、趣味でやってる人間が手出しする領域じゃない。
と、ずっと思ってきました。
陶芸教室では素焼きも本焼きも、棚に並べておけば自動的に教室のスタッフさんや先生が焼いてくれていたし、(しかも絶対に失敗しない。)一時期陶芸家の友人の陶房で焼いてもらっていた時も、生の作品を置いて帰ったそのあとに、どんな段取りでどんな窯でどれぐらいの時間と労力で焼かれるのか、わたしはまったく知ることがありませんでした。
(今になって思えば、教室であっても興味をもって焼成の様子を見せてもらうことなんでいくらでもできたはずだった、、。)
それが、陶芸教室をやめて、さぁ自宅で作品作るぞ!と決めた途端、急に差し迫った問題として目の前に現れたのです。
「粘土こねて、乾かして、で、どうやって焼くつもり??」と。
成型した粘土を焼いて陶器に変化させるには、1,200度〜1,300度の熱で焼かないといけません。そのためには専用の窯が絶対的に必要で、その窯はいちばん小さなものでも35万円ぐらいすることがわかりました。(カナダ旅行とおんなじ金額!笑 わたしの陶芸の歴史①も見てね)
このことはうすうす分かってはいたものの、なんでもぎりぎりまで追い込まれてから考えようとする癖があるわたしは、窯のことは考えず、粘土だけ手に入れて、見切発車で自宅での作品作りを始めていたのです。
だけどいよいよ真剣に窯のことを考えないといけなくなり、
まずは焼き方についてネットで調べることにしました。
その結果、方法は次の三つに絞られました。
①窯を買う。
②焼成だけさせてもらえる陶芸教室をさがす。
③野焼きまたは七輪で焼く。
まず①についてはいろんな情報をみて、欲しい窯、自宅の電源で使える現実的な窯というのをピックアップしました。各地の窯やさんに中古品の問い合わせをしたり、見積もりを送ってもらったりする中で、いつか買う時はこの窯やさんでこの商品を!!というところまで決めることができました。ただ、いまはその金額を投資する時期じゃないと思ったのと、置く場所の問題もあって購入には至っていません。
②は、探している途中で、なんとなく嫌になり、除外しました。
ということで、いまある環境の中でできることは③の野焼きか七輪しかありません。
幸いに自宅陶芸をはじめる少し前から、某里山に古民家を借りて夫と2拠点暮らしを始めていたので、そっちの家に行けば庭も土間もおまけに七輪もあります。
できるかどうかわからんけど、とにかく今はこれをやってみるしかない!!ということで、実際に七輪陶芸をやっている人のブログをみたり、『すべてができる七輪陶芸』(吉田明 著)という本を読んだりして、七輪での焼成にチャレンジすることにしました。